皆さんこんばんは、ばんさゆ(@bansayuboo)です。
夏の風物詩といえば花火ですよね。
大空に大きく花開く打ち上げ花火に、手に持って誰が一番長くもたせるか競争する線香花火など、いろんな花火の楽しみ方があります。
打ち上げ花火を撮影するのも、花火の一つの楽しみ方です。でも綺麗に撮るのは難しい・・・。
今回はカメラ初心者の方に向けて私流ですが、一眼レフ・ミラーレス一眼のレンズ交換式カメラで、打ち上げ花火を綺麗に撮るための設定と撮影方法をお話したいと思います。
RAWではなく撮って出しのJPEGで、綺麗に撮れますよ。
今年はコロナ禍で花火大会が軒並み中止になっておりますが、この間に花火を綺麗に撮るための設定と撮影方法を習得し必要なものを購入して、来年に向けて綺麗な花火の写真は撮れるようになって頂けば嬉しいです。
この記事の目次
花火を綺麗に撮るための設定と撮影方法
用意するもの
- バルブモードがあるレンズ交換式カメラ
- レンズ
- 三脚
- レリーズ(リモコン)
- NDフィルター
①カメラ
花火を撮影する際はバルブモードで撮影します。
レンズ交換式のカメラであれば、よほどの入門機ではない限りバルブモードはあるはずです。
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②レンズ
花火撮影では場所や自分の撮りたい絵によって、使用するレンズが変わってきます。
打ち上げ場所から離れたところに陣取った場合は標準レンズや望遠レンズになりなすし、近いところに陣取ったり周りの風景も入れて撮りたい場合は広角レンズが必要になります。
花火は絞って撮影するので、レンズキット購入時に付属している標準ズームのレンズでも大丈夫ですよ。
富士フイルムのキットレンズは優秀です↓
③三脚
花火撮影には、三脚は必須です。
バルブモードはシャッターの開いている時間を自由にコントロールできるので、その間カメラが動いてしまっては写真がブレてしまいます。
④レリーズ(リモコン)
シャッターボタンを押すとカメラがその振動でブレてしまうので、レリーズでカメラに直接触れないようにしてシャッターを切ります。
カメラにケーブルを繋いで使用するタイプは、手から離してしまうとブラブラしてしまうので、三脚に巻き付けたりするなどの対策が必要です。リモコンタイプだとその心配はないですね。でも無くしそう・・・。
自分のカメラに合ったレリーズを選びましょう。
⑤NDフィルター
後に設定の話でも出てきますが、花火はとても明るい被写体なのでISOを低くして撮影します。それで露出オーバーになることがあります。
じゃあ絞ろうか・・・と思いますが、絞りすぎると画質劣化の原因になるため、NDフィルターを装着して露出オーバーにならないようにするんですね。
明るすぎてまぶしいので、レンズにNDフィルターというサングラスをかける訳です。
もし購入するのであれば、濃度はND4~16のものでいいのではないかと思います。自分のレンズのフィルター径を調べてから購入して下さい。フィルター径を間違えたら大変です!
私はND4を持っていますが、実際には露出オーバーにはならなかったので使用しなくても撮影できました。
花火を撮影するための設定
①ピントはマニュアルフォーカス(MF)
花火を撮影する際は、マニュアルフォーカス(MF)でピントを合わせます。
花火が打ち上っている時にMFでピントを合わせるのは至難の業なので、前もって遠くにある建物などを利用してピントを合わせておくといいと思います。
②バルブモード
花火を撮影する時に使うモードは、バルブモードです。
バルブモードとは、自分がシャッターを押している間撮影できるというモードです。マニュアルモードの一つなんですよ。
レンズ交換式カメラのモードダイヤルにBという表示があると思いますので、それを選択しましょう。
もしモードダイヤルにない場合はマニュアルモード(M)を選択し、シャッタースピードを30秒より長くしていくと「BLUB」という表示が出てくると思います。
③絞りはF8以上
絞りはF8以上から始めましょう。ちなみに私は建物や風景を撮る時も、絞り優先モードで基本F8から撮影を始めます。
花火はかなり明るい被写体です。絞りは明るさに関係しまので、F8から始めてみて撮影結果を確認しながら絞りを調整してみましょう。
④ISO感度は最低に
ISO感度はそのカメラで設定できる最低値にしましょう。
大体はISO100だと思いますが、カメラによっては最低値がISO200という機種もあります。
⑤ホワイトバランスはオート
次々と打ち上がる花火大会では、花火の色や種類に合わせてホワイトバランスを随時いじるのは至難の業です。
下手をしたら花火を取り損ねてしまいますので、ここは潔くオートで撮ってしまいましょう。
⑥ノイズリダクションはオフ
レンズ交換式のカメラには1秒以上シャッターを開けると、自動的にノイズを少なくする機能が付いている機種があります。
これをノイズリダクションといいますが、花火撮影の時は必ずオフにしておきましょう。
ノイズリダクションをオンの状態で撮影すると、撮り終わった後にノイズリダクションの動作に入り、数秒~数十秒間シャッターを押すことが出来なくなります。
こうなってしまうと、せっかく綺麗な花火が打ち上っているのに「撮れな~い(T_T)」と涙を流す羽目になりますので、気を付けましょう。
花火の撮影方法
ここまで設定したら、撮影方法はいたって簡単!
花火が「ヒュ~」と打ち上がる瞬間にレリーズを押し、「バ~ン」と花火が開いて消えたらレリーズを離したら撮影終了です。
自分の撮影した写真を確認して下さい。綺麗に撮れていますか?
もし明るすぎたら絞り値を上げて撮影してみましょう。そしてまた撮影結果を確認し、トライ&エラーを繰り返していけばだんだんと綺麗に撮れると思います。
絞りすぎは画質劣化の原因になるので、NDフィルターも取り入れながら撮影してみて下さい。
今回の設定で私が撮影した『勝毎花火大会2019』の写真です。
北海道では有名な花火大会で毎年すごい人でなので敬遠していましだが、母が招待席をくじ引きで引き当てたので去年行って来ました。
全部撮って出しのJPEGです。
レンズはEF24-70mmf2.8Ⅱで撮影しています。広角レンズでも撮影しておけばよかったかな~と思いました。なんか画角が狭かった・・・。
最後に
今回は初心者向けに、花火を綺麗に撮るための設定と撮影方法をお話しました。
きちんと物を用意して設定を行えば、だれでも花火を綺麗に撮影できると思います。撮って出しのJPEGでも綺麗でしょ?←自画自賛(笑)
RAWで撮って後で現像するのが綺麗ではあるんですが、初心者にはハードルが高いと思います。まずは気楽に撮るのが一番です。
今年はコロナ禍で花火大会が中止というところが多いと思いますが、今から少しずつ必要なものを用意して来年の花火大会に備えましょう。